株式会社クレディセゾンへの株主提案について
この度、SI被害者同盟およびSS被害者同盟は、株式会社クレディセゾンに対し、令和6年に開催される第74回定時株主総会における株主提案を実施いたしましたのでお知らせいたします。
昨年クレディセゾンが資本業務提携をしたスルガ銀行はご存じ通り、金融庁による業務改善命令が解除されぬまま既に5年半以上が経過しており、その発端となった不正融資問題が未解決のままという由々しき状態が継続しております。なお、スルガ銀行は過去の不正融資により未だに債務者を苦しめているだけでなく、その不正により築き上げた貸付金から未だに莫大な利益を上げ続けており、プライム企業としてあるまじき利益最優先、顧客の利益を顧みない経営を続けております。その証拠に、当行が提案している早期解決フレームワークや返済支援策は全て当行にとって極力損失を出さないようにするためのものばかりであり、不正はあったが不法ではないという理屈で開き直っています。
ついては、クレディセゾンの多くの株主に、資本業務提携先であるスルガ銀行の実態を認知して頂き、クレディセゾンの管理監督のもと、不正融資問題が一日でも早く解決し、業務改善命令の解除ならびにスルガ銀行が真に顧客に向き合う企業に再生するために、株主提案を実施いたしました。
昨年の株主総会における「アパマン融資問題は、当社にとって最重要の経営課題である」という加藤広亮氏(現 取締役社長)の最重要課題に関する発言を株主総会議事録に記載せずに隠蔽する等、スルガ銀行のアパマン不正融資問題に対する意識の低さは看過できません。
本年からは新NISA制度も開始され、国民一人一人が自身の力で資産を築いていく必要性が増す中で、「投資は自己責任」という言葉を隠れ蓑に、残念ながら多くの金融詐欺が横行しているのが実情です。金融機関が投資詐欺の一端を担うようなことなく、国民が安心して資産形成に踏み出せるよう、我々の行動が日本金融システムの健全化の一助となるものと心から願っております。
【提出日】
令和6年4月21日(日)
※令和6年4月22日(火)13時03分 郵便局より受領した旨の通知を受け取りました。
【提出先】
株式会社クレディセゾン 本社
(東京都豊島区東池袋3-3-1 サンシャイン60・52階)
【提案議題】
(1) イメージアップ対策室を新設し、定款にその役割と権限を明記すること
(2) スルガ銀行との不動産ファイナンス共同展開は、業務改善命令の解除まで一時停止すること
(3) クレディセゾンはスルガ銀行に対し、一定期間内に不正融資問題を解決するように要請する。これを資本提携継続の必須条件とし、定款にその旨を明記すること
(4) クレディセゾンの企業価値や信頼性に多くの悪影響を及ぼすリスクの高い加藤広亮取締役の解任
(5) 取締役の通算在任年数を20年とし、それを超える場合は退任すること
(6) 以下の取締役を解任する。
代表取締役会長CEO 林野 宏
代表取締役(兼)社長執行役員COO 水野 克己
(7) 情報開示室を新設し、資本業務提携に関する情報を株主に開示する
(8) 「資本業務提携企業管理監督室」を新設し、資本提携企業の業務改善命令の履行を監督する旨を定款に定める。また、監査役会に専任監査役を任命し、監査役会の機能を明確化すること
(9) デモ対策室を設置し、定款にその役割と権限を明記すること
(10) 取締役及び執行役員の報酬・賞与その他職務遂行の対価として当社から受ける財務上の利益は個別開示をすること
クレディセゾンへ提出した株主提案の全文は以下のPDFをご覧ください。