スルガ銀行が主導したとする理由

不動産業者に勧められて私たち被害者はアパート・マンション・シェアハウスを購入しました。しかしこの詐欺被害の中核にはスルガ銀行が構築したスルガスキームと呼ばれる不正を生み出す仕組みが存在しました。不正の根源はスルガ銀行にあると私たちが考える理由をご説明します。

・スルガ銀行は何十社もの不動産業者と共催セミナーを開催し、被害者を集めていました。
また、その共催セミナーの中ではスルガ銀行評価済み物件と称して、物件の紹介まで行われており、スルガ銀行の行員との相談コーナーまで設けられていました。

・スルガ銀行のチャネルとして100社以上の不動産業者が、預金通帳の改竄、レントロールの偽装など揃って同じ手口で不正を行っていました。
それにより、全国どの物件でも、対象者の年収に関わらず、融資が実行されてしまったことで、北海道から沖縄まで多くの被害者を生み出しました。

・スルガ銀行の融資に関して不正が蔓延しており、スルガ銀行の行内においてもそのような状態を把握しておきながら2014年以降、融資審査が簡略化されました。
これにより、不動産業者の言い値で融資が通るようになり(融資承認率99%)、中間省略登記(三為契約)により不当な高値で物件の売買が成立するような事態が発生していたのです。中には中間業者が同日に4社売買に絡んだケースも存在しており、業者が利益を抜き放題という状態になっていました。またこれらの業者からキックバックや接待を受けていた行員も確認されています。

信じられませんがこれらは真実です。スルガ銀行のチャネルだけがこうした被害を生み出し非常に大きな問題になっています。

ガイアの夜明けでも取り上げられ、大きな反響を生んだ「エビどう?」というLINE上の会話を収めたスクリーンショットがあります。スルガ銀行の行員による不動産業者への具体的な預金口座の改ざん指示は確かに存在していました。

第三者委員会が指摘したように、組織的な看過、場合によっては積極的な指示が銀行内部で存在していました。

SI被害者同盟内の被害物件分布

一部のみ抜粋。
全国の不動産会社が絡んでいることがわかります。