スルガ銀行株式会社への株主提案について

この度、SI被害者同盟およびSS被害者同盟は、スルガ銀行株式会社に対し令和4年に開催される第211回定時株主総会における株主提案を実施いたしましたのでお知らせいたします。

スルガ銀行は、金融庁による業務改善命令が解除されぬまま既に3年半以上が経過しており、その発端となった不正融資問題が未解決の状態が続いているという由々しき状態が同社の株価を低迷させ株主に大損害を与えております。

ついては、不正融資問題が一日でも早く解決し、業務改善命令の解除ならびにスルガ銀行の業績向上に寄与するべく、株主提案を実施いたしました。

昨今、基礎教育の中にも投資教育が組み込まれ、各自が自身の力で資産を築いていく必要性が増す中で、投資は自己責任という言葉を隠れ蓑に、残念ながら多くの詐欺被害が横行しているのが実情です。金融機関が投資詐欺の一端を担うようなことなく、国民が安心して資産形成に踏み出せるよう、我々の行動が日本金融システムの健全化の一助となるものと心から願っております。

【提出日】
令和4年4月24日(日)
※4月25日(月)8時11分 郵便局より受領した旨の通知を受け取りました。

【提出先】
スルガ銀行株式会社 本店(静岡県沼津市通横町23番地)

【提案議題】

(1) 経営再建の阻害要因である代表取締役社長 嵯峨行介の解任

(2) 資金の貸付対象として不正の温床となった「個人の投資用及び事業用不動産」への貸付け禁止すること

(3) 融資審査資料の改竄を防ぐために不動産業者からの融資審査資料の受領を禁止すること

(4) 不正行為の真偽確認方法について、顧客から改ざん・不正等を指摘された案件について第三者委員会を設置すること

(5) 株価低迷の原因となっている不正融資事件の迅速かつ正しい解決を実施すること

(6) 業務改善命令の解除に向けたマイルストーンの明示、決算説明会での進捗報告を実施すること

(7) 株主へ不利益となり得る情報を隠蔽せぬようスルガ銀行が行った不正行為を株主に開示すること

(8) コーポレートガバナンス上、極めて重要な訴訟案件の株主への開示ならびに説明すること

(9) 行員や役員による不正行為をしない・させないための組織づくりに資する厳格な内部通報制度を設置すること

(10) 多くの株主の声を直接聞くため、またオンラインに不慣れな株主に配慮し、オンラインのみでの株主総会を非実施とすること

スルガ銀行へ提出した株主提案の全文は以下のPDFをご覧ください。

株主提案_提案内容(PDF)