スルガ銀行 不正の事実-022 業者への審査条件の暴露(具体例)
2018年9月7日に公表された、スルガ銀行株式会社 第三者委員会調査報告書によると、不正の事実-021でも紹介していますように、スルガ銀行の行員は不動産業者に審査条件を暴露していたことが明らかになっており、その具体例が右の添付のように挙げられております。(第三者委員会 調査報告書 120-121/338ページ)
中には「物件の評価額を教えるので、それに合わせて売買契約を作ってくれ」と不動産業者に説明して回っていた行員がおり、その上司である部長がそのような指導をしていたという事実まで明らかになっています。これは、不動産業者と結託するどころか、むしろスルガ銀行側が不動産業者に対して不正行為を指示していた事実を示しています。
このような情報漏洩により、預金通帳などの自己資金の改ざんと組み合わせてフルローンやオーバーローンが可能となったことから、不動産業者やスルガ銀行行員までもがセミナーなどで「頭金なし」という営業トークが使われるようになりました。
これらの行為により、不正行為の温床はさらに醸成され、結果として多くの不正融資被害者が生まれることになりました。
(参考サイト)スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書(120-121/338ページ)
https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/topics/pdf/20180907_3.pdf