スルガ銀行 不正の事実-034 虚偽の契約作成、空室情報の操作
2018年9月7日に公表された、スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書によると、虚偽の賃貸借契約書を作成する行為や、行員が業者に命じて空室の募集情報を取り下げさせる行為があったと指摘されています。
その行為はレントロール(実際には空室があるにもかかわらず満室を前提としたもの)の偽装工作を確実にするために行われていたとされております。
具体例として下記のような内容が確認されております。
●行員から業者に対し「基本的にネット(の空室募集情報)等おちる段取りを取った上で、契約のサイトや決算までのスケジュールをお願い致します。」「全ては案件を仕上げる事や、御社を守っていくことに繋がりますので今後もお願い致します。」と返答
●行員同士でレントロールを送付しており、「105号室と407号室は実際には空いています。」とやり取り。
●業者が行員に「賃貸借契約書を送信しますが、空室2室のでいいですか?」と連絡(空室なので本来契約書はないはずである)。
スルガ銀行は業者による書類の偽装を黙認していたどころか、行員自らが偽装を指示していたことが確認されております。不正の事実-024(レントロールの偽装)でも、行員が業者に対し偽装を指示していた件が多数判明しております。
不正の事実-007にもご紹介の通り、スルガ銀行の行員は「不正を行わなければ融資ができず、営業の数字が作れない」ことを自認しており、苛烈なノルマ達成の為に多数の不正融資を強行し、多くの被害者を生むこととなりました。
(参考サイト)スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書(101-102/338ページ)
https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/topics/pdf/20180907_3.pdf