スルガ銀行 不正の事実-007 スルガ銀行支店長は全員が自己資金資料の原本を確認していなかった

2018年9月7日に公表された、スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書によると、スルガ銀行支店長は、2014年5月29日以降、自己資金のエビデンスは支店長の責任において確認することと定められていたにもかからず、全員が確認をしていなかったと証言したことが指摘されております。

支店長自身が収益不動産ローンに詳しくないからという理由で、部下に任せていたという驚愕の事実も判明しております。いずれの支店長も原本確認を自ら行わないことの危険性を認識していたにも関わらず、原本確認は行いませんでした。収益不動産ローンに詳しいことと、原本確認を怠ることは関係ないと思うのは私だけでしょうか?

2021年10月21日の法廷においても、スルガ銀行の行員は「不正を行わなければ融資ができず、営業の数字が作れない」とも証言していることから意図的に原本確認をしていなかったことがわかります。

スルガ銀行は原本確認を行わないことの危険性を認識しつつ、支店長の全員が自己資金のエビデンスの確認をしなかった結果、本来は負債を負うことができない顧客に対し、多額の負債を負わせ、結果として多くの被害者を生んだことになります。

(参考サイト)スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書(123/338ページ)

https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/topics/pdf/20180907_3.pdf