株式会社クレディセゾンへの株主提案について
この度、SI被害者同盟およびSS被害者同盟は、株式会社クレディセゾンに対し、令和7年に開催される第75回定時株主総会における株主提案を実施いたしましたのでお知らせいたします。
クレディセゾンが業務提携をしたスルガ銀行はご存じのとおり、金融庁による業務改善命令が解除されぬまま既に6年半以上が経過しており、その発端となった不正融資問題が未解決であるという異常な状態が継続しております。
さらに、スルガ銀行は2019年5月以降は不正融資は1件も無いと言いながら、過去の不正により築き上げた債権から未だに莫大な利益を得続けており、多くの債務者を苦しめ続けているのです。
なお、スルガ銀行のIR情報では「できる限り真摯に対応する」と言いながら、調停では不正に関与した行員の情報を開示しないばかりか、情報開示請求した資料からは行員関与を示す証拠を隠蔽し被害者側の立証を困難にするなど、到底真摯に対応しているとは言い難い状況が続いております。
さらには、不動産業者と結託し預金通帳の改ざんを黙認して融資を通しているにも関わらず「不正はあったが不法ではない」という主張を展開し、不正融資問題の解決を頑なに拒絶する姿勢は「一日でも早い問題解決を強く希望しており」というスルガ銀行の声明が詭弁であることを物語っています。
このように多くのリスクを抱え、顧客と真摯に向き合わないスルガ銀行との資本業務提携はクレディセゾンにとって著しくマイナスであり、提携前に実施されたデューデリジェンスは不十分であったと言わざるを得ない状況です。
ついては、クレディセゾンの多くの株主に、業務提携先であるスルガ銀行の実態を認知して頂き、不正融資問題が自らの力で解決できないスルガ銀行との資本業務提携のリスクを理解頂きたく、株主提案を実施いたしました。
新NISA制度も開始され、国民一人ひとりが自身の力で資産を築いていく必要性が増す中で、「投資は自己責任」という言葉を隠れ蓑に、残念ながら多くの詐欺被害が横行しているのが実情です。スルガスキームと呼ばれたように金融機関が組織的に投資詐欺の一端を担うようなことなく、国民が安心して資産形成に踏み出せるよう、我々の行動が日本金融システムの健全化の一助となるものと心から願っております。
【提出日】
令和7年4月20日(日)
※令和7年4月21日(月)13時54分 郵便局より受領した旨の通知を受け取りました。
【提出先】
株式会社クレディセゾン 本社
(東京都豊島区東池袋3-3-1サンシャイン60・52階)
【提案議題】
(1) スルガ銀行との資本業務提携を解消すること
クレディセゾンへ提出した株主提案の全文は以下のPDFをご覧ください。