スルガ銀行 不正の事実-037 行員の偽装への関与(営業職員)

2018年9月7日に公表された、スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書によると、スルガ銀行のパーソナル・バンクにおいては、偽装を黙認した融資業務を行うことに多くの行員が関与し、かつ、一部では行員自らが偽装に積極的に関与していたものと認められることが明らかになっています。

第三者委員会による行員アンケートにおいて、以下が確認されております。
①自己資金確認資料の偽装を知りながら融資を実行した又は実行したことを見聞きしたと回答した行員が126名。
②レントロールの偽装を知りながら融資を実行した又は実行したことを見聞きしたと回答した行員が128名。
➂売買関連資料の偽装を知りながら融資を実行した又は実行したことを見聞きしたと回答した行員が121名。
①~➂について、行員の側から偽装を示唆したことがある又はそのようなことを見聞きしたと回答した行員は延べ138名。

また、同委員会が直接インタビューをした行員の中で、「偽装に何らかの形で関与したことがある証拠が全く見つからなかった者は、一人も存在しなかった」と明記されております。

上記により、スルガ銀行の営業成績をほぼ一手に引き受けていたパーソナル・バンクの営業職員は、全員が必ず何らかの形で偽装に関与していたことが証明されております。

社会の公器たる銀行がその期待される役割を発揮せず、それどころか不動産業者と結託して数多くの不正な融資を強行し、多くの被害者が生まれることとなりました。

(参考サイト)スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書(108-110/338ページ)
https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/topics/pdf/20180907_3.pdf