悪徳スルガ銀行に出会う前の平穏な日々に戻りたい

掲載日:2022年3月5日

私は、1967年生まれ、現在54才です。大学卒業後、現在も勤務しているIT企業に入社して部長として働いています。家族構成は妻、大学生の長女と高校生の次女の4人家族です。

セミナーに参加するだけのつもりがスルガ銀行の融資物件を進められて

私は2017年1月に栃木県宇都宮市にある鉄筋コンクリート造3階建のマンションを1.35億円で購入する契約をし、そのためにスルガ銀行から1.2億円の融資を受けました。

今スルガ銀行へのローンの返済のため苦しみつづけており不安で夜も眠れず何度も自殺して団体信用生命保険で借金を返済しようと考えたこともあります。現在もスルガ銀行に騙されたことを思い出す度に、仕事も手につかず購入直後から躁鬱状態が継続しています。

きっかけは不動産ポータルサイトに掲載された資産形成セミナーに参加したことに始まります。セミナーの参加者は自分1名のみであり、不動産コンサルタントと名乗るP社のM氏から、スルガ銀行の融資が確実な地方中古RC物件を紹介されました。

売主の会社・仲介業者不在での仮売買契約 謝礼をちらつかせての友人勧誘も

2016年12月に新宿のP社のビルでM氏とT氏に会いました。

最初はスルガ銀行融資条件の宇都宮市の中古物件の紹介を断るつもりで訪れました。ですが、M氏からはスルガ銀行の稟議決裁の速さや2年目以降から金利の交渉が可能で、2棟目以降もスルガ銀行で融資可能であるなど、多くのメリットがあるという話を受け、それならば購入してみようと思うようになりました。なお当日は売主であるL社は不在でした。
融資申込と金消契約は2017年1月、スルガ銀行ミッドタウン支店にて同日に行われました。スルガ銀行のアシスタントマネージャーT氏とP社のM氏立会いで実施しました。この二人はとても息が合っていて、手慣れた段取りで何度もこのような融資手続きをしているのだと感じました。

後日、M氏から会社の同僚を紹介して欲しいと頼まれました。当然断りましたが、M氏は物件や購入者を紹介してくれた方には現金で200万円の謝礼を払っていたそうです

偽装された賃料表・水増しされた賃料 架空の賃貸契約書 度々の手持ち資金持ち出し

金消契約時のP社の説明では賃料表は15部屋中1部屋のみ空室でした。満室になるまでP社が全面サポートするとスルガ銀行に対して説明しており、隣で聞いていた私もとても心強く思っておりました。また、P社からは屋上の写真を見る限り当面修繕は必要ないとの説明も受けたため、安心しきってしまいました。

購入物件からは毎月87万円の賃料が約束されていて、スルガ銀行へのローン返済は月65万円だから毎月20万円以上が残ると説明を受けていました。
ところが現実には全く話が違い、賃料表は偽装され全15部屋中5部屋が空室、滞納の部屋もあり、月45万円程度の家賃収入でした。

購入後に判明した空室に対する修繕や原状回復など、これまでに1,000万円以上の支払いが発生しており、その返済のためさらに他の銀行から借金までし、非常に苦しい状況が継続しています。
なぜこんな状況なのに融資が出たのか不審に思い、当時の融資審査資料をスルガ銀行から取り寄せたところ、各部屋の賃料が1万円以上水増しされ空室には架空の賃貸借契約書が作成され、満室状態の月101万円に偽装されていることが判明しました。

スルガ銀行は不正を認めるも、金利を引き上げる提案 職場への嫌がらせまで

このような状況の中、スルガ銀行に対して不正行為に対する対応を求めて交渉を行ってきました。その過程で、スルガ銀行は自己資金エビデンスの改ざんとレントロール偽装の不正行為を認めました

その結果、金利を現状の2.3%から2.381%に引き上げるという常識では考えられない解決案(?)を提示してきました。顧客と真摯に向き合うと言っておきながら、この対応はあまりにも酷いのではないでしょうか?

また、スルガ銀行の行員からと思われる嫌がらせの手紙が、自分が勤める会社宛に送られて来ました。スルガ銀行から融資を受けている・被害者同盟に参加している・勤め先住所を知っている、などこれらの情報を全て知り得ているのは、スルガ銀行の行員のみです。スルガ銀行は顧客から預かった個人情報を元にこのような個人への嫌がらせを行うのです。

子供の将来のため、両親への親孝行、妻との老後生活資金のために始めた不動産投資でしたが、まさか銀行という信用を悪用した不正融資により人生を狂わされてしまいました。今は多額の負債を抱え子供の教育費、老後資金にこつこつと貯めていた貯蓄を全て失い、家族に本当に申し訳ない気持ちで一杯です。スルガ銀行に出会う前の平穏な日々に一日も早く戻りたいです。

<編集部コメント>

お子様やご両親の為にと思って始めた不動産投資。偽装された書類で契約させられ、これほどまでの仕打ちを受けるとはどんなにか悔しい思いをされていることでしょう。そのうえ職場に嫌がらせの手紙を送りつけるとは本当に驚きます。

スルガ銀行にはコンプライアンスも、金融機関の誇りも全く無いようです。このままにしておいて良いはずが有りません。正直に暮らす人が苦しい目に合わないためにも、被害者の早期救済が待ち望まれます。