スルガ銀行 不正の事実-014 抱き合わせ販売

2018年9月7日に公表された、スルガ銀行株式会社 第三者委員会調査報告書によると、スルガ銀行の営業本部から各支店に対して、シェアハウスローンに限らず収益不動産全体について、無担保ローンの抱き合わせ販売が強く奨励されていました。

さらに定期預金および積立定期についても、機械的にセット販売が奨励されていました。定期預金については、審査から融資承認の条件として指示された(又はそもそも定期預金の契約がないと審査が通らないという前提があった)と回答する営業職員も一定数存在していました。また、この定期預金の作成のために無担保ローンから定期預金をさせる「歩積両建預金」が横行してた点も見逃せません。もちろん、この「歩積両建預金」優越的地位の乱用に当たり、禁止されている行為となります。

スルガ銀行は、銀行の優越的地位を濫用して抱き合わせ販売を実施することで、スルガ銀行 不正の事実-005 でも紹介していますように、1件1円でも多くの融資を実行したり、定期預金を組ませたりし、過剰な営業ノルマの達成の一助になりました。

スルガ銀行は、有担保ローン以外にも過剰融資や過剰な歩積両建預金融資と預金の両建て)を多くの顧客に対して契約させ、結果として多くの不正融資被害者が生まれることになりました。

(参考サイト)スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書(114-118/338ページ)
https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/topics/pdf/20180907_3.pdf