スルガ銀行が関与した不正融資被害、やるせない思い
私は1977年生まれ、現在44歳です。2000年3月に大学を卒業し、サラリーマンとして働いています。
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スルガ銀行のお墨付きを得た投資事業
2015年6月、職場の上司から、不動産業者P 社(代表取締役:H氏)を紹介されたことに始まります。上司の紹介ということもあり無碍にすることができず、H氏と面談をすることになりました。面談の席でH氏から投資を行わないかと提案されました。具体的には一棟マンションを購入し賃貸運営を行うというものでしたが、サブリース契約を締結することで長期に安定して収益を見込める事業になるとのことでした。
これまで投資をした経験がなく、最初はあまり乗り気ではありませんでした。ただH氏から、上場企業であるスルガ銀行のお墨付きの事業であること、特にスルガ銀行は他行よりも投資実績が豊富で信頼をおけること、物件購入に際しては頭金や貯金は不要でありこれまで何人もの会社員が同様のスキームで融資を受けているとことなどを熱弁され、次第に興味は持つようになりました。
私の中では、銀行融資とは返済能力が十分に担保されないと実行されず、その為に綿密な審査が行われるという認識がありました。そこで融資審査が通るのであれば、少なくとも返済不能のような酷いことにはならないだろうと考え、融資審査だけは受けてみることにしました。
H氏にその旨を伝えたところ、融資審査に際しては、不動産業者のP社を通じて審査書類を提出するようにスルガ銀行から指示されていると説明を受け、私が直接スルガ銀行と話をすることなく融資審査が進むことになりました。
スルガ銀行員が後押しした物件
P社の指示通り、融資審査書類はスルガ銀行に直接提出するのではなく、不動産業者に提出する形で、審査は進みました。P社からはスルガ銀行横浜支店に融資審査を申し込むと説明を受けました。P社に書類を提出して日も浅いうちに、H氏から融資審査が承認されたとの連絡がありました。またH氏からの連絡とほぼ同時期に、スルガ銀行横浜支店の行員N氏より電話があり、融資の概要について電話口で説明されました。
あまりにトントン拍子に話が進んだこともあり、私から行員N氏に「融資金額が大きいが、返済は大丈夫なのか?物件は担保価値があるものなのか?」と質問したところ「問題ありません、素敵な投資だと思います。自分も銀行員でなければ投資をしたいです。」「銀行も綿密に調査をしており、融資しても問題のない物件であることを確認しています。」と回答がありました。また行員N氏からは「某大手企業の複数の役員の方に対しても、当行は同様に融資しており、安心してほしい。」と説明され、行員N氏の言葉が最後の決め手となり融資を申し込むことにしました。
H氏からは金利3.5%での融資実行と説明を受けていましたが、金銭消費貸借契約の前日になって突然、金利は4.5%になるとH氏から告げられました。急な契約内容変更に難色を示しましたが、不動産の売買契約も済みここまで融資審査を進めてしまい後には引き返せないと、半ば強引に翌日の銀行との契約の席に座らされました。融資金額は1億9900万円でした。契約の場では横浜支店の行員N氏からは、不動産運営のリスクについて一切説明はなく、書類の所定箇所に署名と捺印を指示されるばかりでした。また行員N氏に1000万円のフリーローンの契約も行うよう指示され、契約せざるを得ない状況でした。
ローン返済は困難、融資審査書類の偽造・改ざん
購入当初はサブリース契約通りに家賃が振り込まれ、滞りなくローン返済をすることができていました。しかしサブリース契約が終了するとすぐに赤字転落してしまいました。物件の収益性は事前にP社から説明を受けていたよりもはるかに低いことが主な原因です。ローン返済のために給与から補填していましたが、ついに預貯金が底をついてしまいました。
破綻必至の物件にどうして融資審査が承認されたのか疑問でしたが、スルガ銀行に融資審査書類の開示請求をしたことでその理由が判明しました。
銀行通帳が改ざんされ実際の残高より4000万円も水増しされていただけでなく、給与明細が偽造され実際の年収より200万円も高く設定されており、私の返済能力が大幅に偽装されていました。さらにレントロールまで大きく改ざんされていたことで、物件の収益性までもが偽装されていたのです。
実際に物件を不動産鑑定士に査定してもらったところ、約2億円の融資を受けて購入したにも関らず、たったの7500万円の物件価値しかなかったのです。不動産鑑定士からは、どのように物件評価を試みても、1億円以上の融資が実行されることはまず考えられないと指摘される始末でした。ここまで大幅に高値掴みさせられていては、どんなに賃貸運営を努力しても、ローン返済を続けることはできません。
行員が口座出入を勝手に操作
融資後に驚きの出来事がありました。当時のスルガ銀行担当行員が、事前にアポイントもなく突然職場にやってきたのです。要件を伺うと、担当行員の営業成績のためにとのことでした。詳細を確認すると、ローン契約手続き等は全て行員が代行するので、ローン契約をして翌月に全額返済した実績を作ってほしいというのです。私には何のメリットもなく断るものの、返済した実績を作ることはTさん自身の信用残高になると説得され、半ば行員に強引に押し切られる形でローン契約をする他に選択肢はありませんでした。
実際に1000万円分のフリーローンが書類も書かずに契約したことになり、さらには1000万円が私の口座に振り込まれました。翌月にはフリーローンは完済となりましたが、私が一切関与しないところで、行員が口座の出入を操作したのです。
このような行為を目の当たりにして、スルガ銀行から融資を受けたことに、漠然とした不安や恐怖を感じざるを得ませんでした。
眠れない日々、断たれてしまった結婚の願い
スルガ銀行から融資を受けて不動産を購入したことで、私の人生は一変してしまいました。返済不可能な借金で不安な気持ちでいっぱいです。夜は眠ることもできず、睡眠導入剤を服用に頼る日々です。仕事も手につかなくなり、公私ともに絶望の淵に立たされています。幸せな家庭を築きたいと願っていたのに、この問題を抱えたままでは結婚をすることも叶いません。
投資は自己責任と言いますが、不正まみれの詐欺的行為が果たして投資と言えるでしょうか。こんなにも理不尽で酷いことが許されてはいけません。1日も早く問題解決の日が訪れることを祈っております。