スルガ銀行不正融資被害者同盟 アンケート結果
我々スルガ銀行不正融資被害者同盟は、スルガ銀行が行った不正融資によって被害者の人生や仕事、被害者の家庭にどのような影響が及んでいるのかを明らかにするため、同盟内の被害者を対象にアンケートを実施しました。
本アンケートは、複数選択が可能な選択式設問に加え、自由記述欄も設け、できる限り被害の実態を正確に把握することを目的としています。ここにその結果をご報告いたします。
自殺念慮に追い込まれる被害者たち
最も深刻な結果のひとつは、「自殺を考えたことがある」と回答した被害者が半数を超えたことです。金融機関による不正行為が、これほどまでに人々の命の危機に直結している事実は重く受け止めなければなりません。
資産を失うだけでなく、生活の見通しが立たず、日々の督促や精神的圧力に晒されることで、人間としての尊厳さえ奪われる現実があります。
精神的健康の崩壊
被害者の82.4%が、不眠、精神科通院、精神科関係の薬の服用といった形で、心身に重大な影響を受けていることが明らかになりました。中には「夜眠れないまま朝を迎えるのが常態化している」「薬を飲まないと日常生活が送れない」といった切実な声もありました。スルガ銀行不正融資は単なる経済的被害に留まらず、被害者の心の健康を長期にわたって蝕んでいます。
仕事・キャリアへの悪影響
さらに深刻なのは、精神的な不調が仕事にも直結していることです。被害者の69.6%が「キャリアアップの断念」「社内評価の低下」といった悪影響を受けていると回答しました。
中には、スルガ銀行から送付されたと疑わざるを得ない怪文書が勤務先に届き、職場で事情聴取を受けたという事例まで報告されています。職業人としての信頼や地位が脅かされ、生活の基盤そのものが崩されているのです。
将来設計の破綻
被害者の94.6%が「キャリアプランが描けない」「老後の資金計画が破綻した」「持ち家を断念せざるを得ない」など、将来設計が完全に崩壊していると回答しました。
中には「結婚を諦めざるを得なかった」といった、悲しい回答もありました。
人生の節目ごとに当然描けるはずのライフプランを奪われることは、人間としての安心や希望を根こそぎ失うことに等しく、その衝撃は計り知れません。
また、被害は本人に留まりません。被害者の35.1%が「子供の教育資金が枯渇した」「子供を諦めざるを得なかった」等と回答しています。親として最も大切にすべき子供の未来を犠牲にせざるを得ない現実は、スルガ銀行不正融資問題の非人道性を象徴しています。
家庭内不和や夫婦関係の悪化、親子関係への影響も報告されており、この問題が世代を超えて被害を拡大させていることが明らかになりました。