スルガ銀行 不正の事実-038 行員の偽装への関与(所属長レベル)

2018年9月7日に公表された、スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書によると、スルガ銀行の所属長レベルの全員が、偽装行為に直接関与していたか、あるいは黙認していたことが明らかになっています。

ア 直接的関与:一部の偽装行為で所属長が直接関与していたことが証拠上明らか。
イ 黙認:偽装が多発していることが周知の事実であるにもかかわらず、全ての案件において自己資金の関係資料の原本を全員が確認していなかった。(不正の事実-007
ウ 裏付けとなる証言等:
・偽装の存在を認めている行員全員が、所属長を含む支店全体で偽装の認識を共有していた。
・自己資金確認資料の偽装を知りながら融資を実行した者として、延べ20名の所属長の氏名が挙げられた。
・「全センター長(歴代)」「投資用ローン業務に関わったことのある所属長の大多数」

スルガ銀行では、営業職員のみならず、所属長全員が偽装を認識し、直接関与あるいは黙認しており、「所属長の対応としては不適切であった」と当委員会より指摘されております。
特定の行員による不正行為ではなく、全ての所属長が偽装に関与する(通帳に偽造があると知りながら原本を一切確認しない)という組織的不正行為により、多くの不正融資被害者が生まれることとなりました。

(参考サイト)スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書(110-113/338ページ)
https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/topics/pdf/20180907_3.pdf