スルガ銀行 不正の事実-039 行員の偽装への関与(執行役員レベル)

2018年9月7日に公表された、スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書によると、スルガ銀行では執行役員についても全員が、所属長と同様、偽装に積極的に関与した者、偽装を事実上黙認した者、偽装の存在を知りながらも自らが現認せずに済むようにしていた者のいずれかに該当することが明らかになっています。

●1名の執行役員は偽装されたエビデンスを自ら直接業者から受領していた

●それ以外の執行役員(1名を除く)も、少なくとも偽装行為が防げていないという認識は有していたことを認めた。

●上記の認識を否定した1名も、自らが所属長だった時期に、自己資金書類の原本確認を自らは全くしていないことを認めた。

●行員アンケートにおいて、自己資金確認資料の偽装を知りながら融資を実行した者として、2015年から2017年にかけてパーソナル・バンクに所属していた執行役員全員の氏名が挙げられている。

不正の事実-037038と上記より、スルガ銀行では、営業職員、所属長、そして更にその上位である執行役員全員が偽装に関与していたことが認められ、全社的・組織的な不正行為であったことが明らかです。
スルガ銀行はその信用力を悪用し、不動産業者と結託して大量の不正融資を実行し、多くの被害者が生まれることとなりました。

(参考サイト)スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書(113-114/338ページ)
https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/topics/pdf/20180907_3.pdf