スルガ銀行に人生を狂わされた!

掲載日:2021年12月28日

私は1974年8月生まれ、現在47歳です。
現在、金融機関で営業職をしております。妻、17歳の娘、11歳の息子の4人家族です。

先輩からの紹介

私は2017年に福岡県にある築29年の8階建の中古マンションを3.5億円でスルガ銀行から融資を受けて購入しました。

購入の経緯は、勤務先の先輩から株式会社T社の営業部長であるK氏を紹介されました。一度は丁重にお断りしましたが、何度も弊社のオフィスに足を運んで来られ、何度もお断りするのも申し訳ないので話を聞く事にしました。

『頭金は必要ないです。7年で買い戻す条件です。』
『御社の他の支社の方も皆さん購入していますよ。』
と営業を受け、そんなに沢山の方が社内で購入しているなら安心だろうと思い契約する事になりました。

とは言え自身の収入でそもそも審査が通るはずは無いと思っていたので、審査で否決されて終わりだろうと思っておりました。

確定申告と通帳コピーを提出した後、スルガ銀行より融資に対しての確認電話がありましたが、家族構成や、実家の住所等のヒアリングで簡易的なものでした。提出した通帳の残高の確認もありませんでした。この段階で残高確認をスルガ銀行側が行っていれば(実際にはスルガ銀行側から不動産業者に改ざんの指示があった為、確認するはずも無いのですが)、この先苦しむ事は無かったと思います。

オフィスで行われた融資契約

売買契約とスルガ銀行の金銭消費貸借契約は勤務先のオフィスにT社のK氏がスルガ銀行福岡支店のM氏を伴いやってきました。私が業務時間中であまり時間もなかった為、スルガ銀行のM氏も淡々と融資契約の手続きを進めていきました。膨大な書類にサインを求められ、団体信用生命保険も3億円しか付加されない事もその場で初めて知りました。

途中、不安になって
『フリーローンと定期預金と積立預金は外せないのですか?』
と質問しましたが、
融資条件になっているのでお願いします』
と言われ、渋々承諾してしまいました。後で知りましたが、これは銀行法違反に当たるそうです。

購入前にはサブリース契約で家賃保証されているとの事で実際のレントロールは見せてもらえませんでしたが、当時説明時に渡された資産運用プラン表によると毎月22万円が手元に残る試算でした。

杜撰な管理会社による振込遅延

購入後の2018年1月1日の入金日にT社より家賃の振込遅延が起こり、そこから3ヶ月間毎月振込遅延が続き、サブリース契約を破棄し管理会社から直接振込に変更する旨の通知が届きました。当然、抗議する為に、T社に連絡しましたが、社長はいつも居留守で代わりに経理担当のK氏が窓口となりました。

『なぜ、サブリースを続けられないのか?』
と問い詰めた所、
『スルガ銀行よりかぼちゃの馬車の件が明るみになって今まで通りに融資する事が出来なくなったので会社の経営が成り立たなくなった』
と言われ、更には
『ぶっちゃけスルガ銀行から通帳を改ざんして提出する様に依頼があったから融資が出来ていたんですよねぇ。これが出来なくなったらもう弊社はお手上げです。』
と言われ、この先どうやって返済していけばいいのかとの恐怖が襲ってきました。

サブリース契約が解除されてからは当初想定していた金額から大幅に減った金額が管理会社より振込まれる様になりました。この段階で収支が毎月マイナス20万円となり、みるみる内に預貯金が減っていきました。管理会社からは毎月の様に退去費用(敷金はT社が持逃げしております)や、修繕費が発生し、月によっては収支がマイナス50万円〜60万円の赤字になる事もありました。2020年には1階テナントの水漏れや屋上の防水塗装が必要となり、総額700万円の出費が発生しました。当然、資金もなく修繕ができなかったのですが、管理会社が9年間の分割支払いにしてくれました。この先これ以上の大規模な修繕が必要となったら我が家は破綻してしまいます。

平穏な生活を取り戻したい

この様な状況では日々の業務が手に付かず、次第に営業成績も落ちてきて周りの同僚からも何かあったのかと心配されましたが、打ち明ける事も出来ず一人で悩みを抱え込む事しか出来ませんでした。日々の通勤電車では、このまま線路に飛び込めば家族にも借金で迷惑掛けず楽になるのに、との考え事ばかりしてしまいます。同時にその頃から原因不明の蕁麻疹にも毎日悩まされており、スルガ銀行の借金がある限りこの症状が続くのかと思うと悔やんでも悔やみきれません。

そんな中、スルガ銀行より元本一部カットのお知らせが届き、藁にもすがる思いで直ぐ面談の予定を取りました。2019年6月24日スルガ銀行東京支店に赴き、シェアハウス等顧客対策室の2名と面談し、スルガ銀行自体が不正を認め元本カットされると期待しておりましたが、待てど暮らせど連絡は無く、まだ結果が出ないのかと、毎月のように問い合わせましたが、常に
『審査に時間を要しています』
とのお決まり文句で面談から1年4ヶ月も要して、やっと回答の通知が届いたと思ったら元本カット対象外との文言を見て愕然としました。融資の審査は1週間程度で結果が出るのに、自分達に都合の悪い事は後回しにする体制を許す事はできません

以前、不動産業者からスルガ銀行主導で審査書類を改ざんする様に指示があったと言われた事を思い出し、スルガ銀行に融資資料の開示請求をしたところ、届いた書類を見ると、預金通帳の改ざん(残高の大幅な改ざん、口座を開設していない銀行での定期預金)や所持していない投資信託の評価額等、改ざんのオンパレードでした。

そもそも、正しい融資を行なっていれば誰も困窮するような事は無かったはずです。スルガ銀行の企業理念は〝あってよかった、出会えてよかった、と思われる存在でありたい〟との事ですが、今のままでは〝なくてよかった、出会わなければよかった〟の状況です。スルガ銀行には早期に不正を認めていただきたいです。

そして、スルガ銀行に出会う前の平穏な生活を返して下さい。

子供達には、まだまだ教育費が掛かります。真っ当な教育を受けさせてあげたいです。

どうか助けて下さい。

<編集部コメント>

不動産業者Tは「スルガ銀行の命令で通帳等を改ざんしていたから、融資できていた。これができなくなったらお手上げ」と言っています。Aさんの会社の先輩がAさんに不動産業者Tを紹介したことや、不動産業者Tが勧誘時に発言した「他の支社の方もみなさん購入している」ということからも、Aさんが勤務されている会社にもスルガ銀行の不正融資被害者が多くいらっしゃることがわかります。

Aさんの通帳の原本を拝見した時、お子様の習い事への月謝と思われる送金が多く記帳されておりました。お子様のことを思って日々お仕事をされているAさんの気持ちを考えると、胸が締め付けられます。

被害者はみな大切な家族があるのではないでしょうか。支払うことが不可能な借金を背負わせたことにより、家族まで不幸に巻き込んでしまいました。

スルガ銀行は、全ての被害者とその家族と真摯に向き合い、一日も早く解決されることを願っております。