スルガ銀行 不正の事実-008 スルガ銀行は審査部に送付する審査書類を不要とする制度を導入した。
2018年9月7日に公表された、スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書によると、スルガ銀行は営業店から本部決済のために審査部に送付する書類の一部を不要とするために、2014年5月に制度を変更しました。自己資金を確認するための預金通帳や所得を確認するための源泉徴収票等は、支店長による確認のみで良いとする制度になりました。
結果として、スルガ銀行 不正の事実-007でも示したように、支店長は全員が融資資料の確認を怠り、中には自身が収益不動産ローンに明るくないという理由で部下に任せていた事実が判明しております。
審査部が審査すべき資料を支店長による確認で良いと制度変更をしたことで、スルガ銀行は益々営業サイド重視の運営へと傾斜し、不正の事実-005でも示してた通り、行員の営業成績を上げるために、本来融資をしてはいけない顧客や物件に対しても融資を行い、結果として多くの不正融資被害者を生むことになりました。
(参考サイト)スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書(148/338ページ)
https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/topics/pdf/20180907_3.pdf