スルガ銀行 偽装の実態-012 口座未保有なのに…
この資料は、スルガ銀行不正融資による被害者がスルガ銀行から開示された、融資審査の資料の1つです。
スルガ銀行から開示された融資審査資料の残高明細及び入出金明細に改ざんがあります。
左側の審査資料では、三菱東京UFJ銀行(現・三菱UFJ銀行) 土浦支店に口座を保有し、平成24年2月7日時点で約2500万円の預金残高があると表示されており、センター長による原本確認印も押印されております。
しかし本人にとっては身に覚えの無い口座がスルガ銀行の開示資料から出てきたため、三菱UFJ銀行 土浦支店に対して口座の有無の問い合わせを行ったところ、当該支店からは、平成24年2月7日時点で土浦支店に口座は無い旨が報告されております。
しかも、センター長は原本確認をしていないにもかかわらず、原本確認印を押印したことになります。
つまり、不正の事実-007に記載の通り、スルガ銀行の行員は「不正を行わなければ融資ができず、営業の数字が作れない」という理由で、スルガ銀行行員自らが積極的に資料改ざんに関与してことが、この資料からよくわかります。
不正の事実-005でも示していた通り、行員の営業成績を上げるために、本来融資をしてはいけない顧客や物件に対して、このように審査資料を偽造して融資を行い、結果として多くの不正融資被害者を生むことになりました。