スルガ銀行 不正の事実-031 企業風土の著しい劣化

2018年9月7日に公表された、スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書によると、スルガ銀行では企業風土の著しい劣化があったと指摘されています。

添付の文章はスルガ銀行 不正の事実-026で紹介した同報告書の「第4 統制環境(企業風土)の問題 1 不正の広がり(コンプライアンスの意識が全く存在しないこと」のまとめです。

●スルガ銀行の営業店・行員による書類の偽装・改ざん、抱き合わせ販売等の不正行為等に関し、全く遵法意識がなく、自らそれを実施することにも何ら規範的障害はないし、他者がそれをしていることについても誰も咎める意思すら持たない状況であったというほかない。

●これは極端なコンプライアンス意識の欠如であり、統制環境(企業風土)の著しい劣化があったといわざるを得ない。

コンプライアンスの意識が全く存在しない企業風土の中で、スルガ銀行 不正の事実-005に紹介しているように、何でもいいから融資を実行した者が評価される人事制度が不正融資を助長し、多くの被害者が生まれることとなりました。

(参考サイト)スルガ銀行株式会社 第三者委員会 調査報告書(200-201/338ページ)
https://www.surugabank.co.jp/surugabank/kojin/topics/pdf/20180907_3.pdf