スルガ銀行 偽装の実態-021 家賃2.36倍
この資料は、スルガ銀行不正融資による被害者に対し、スルガ銀行から開示された融資審査の資料の1つです。
被害者が不動産管理会社から入手した賃料明細表によると年間の家賃収入は5,328,000円でしたが、スルガ銀行から開示された賃料明細表によると、年間の家賃収入が12,576,000円と、家賃2.36倍も水増しされております。
もちろんこの賃料明細表の偽装にもスルガ銀行が関与しております。賃料明細表を偽装し、家賃収入を高く見せることで、物件価値そのものを高くみせることが可能となります。
このように賃料を偽装することで高値づかみさせ、合わせて高額の融資をすることで、不動産業者とスルガ銀行は互いに利益を上げていました。もちろん、その利益は被害者から奪い取ったものです。結果として物件価値に見合わない融資により、返済不能に陥った被害者が大量に発生してしまいました。
この偽装を可能にしたのは、不正の事実-010に記載の通り、スルガ銀行が入居偽装に積極的に関与していたからです。
つまり、不正の事実-007に記載の通り、スルガ銀行の行員は「不正を行わなければ融資ができず、営業の数字が作れない」という理由で、スルガ銀行行員自らが積極的に資料改ざんに関与していたことが、この資料からよくわかります。
不正の事実-005でも示してた通り、行員の営業成績を上げるために、本来融資をしてはいけない顧客や物件に対して、このように審査資料を偽造して融資を行い、結果として多くの不正融資被害者を生むことになりました。